車を手放すとき、0円ではなく少しでも高く売りたいと考えますよね。そのようなとき、下記のような方法で買取査定を頼むことで、所有する車の見積もり金額がわかりますが、値段が付かない車も必ずあります。
- 中古車買取業者への売却
- 新車/中古車購入時の下取り
- 廃車買取業者への売却
買取査定で値段がつかない車は、買取(売却)はもちろん、下取りでも業者からNG回答となるため処分する他なくなります。その場合、引き取りのためのレッカー代や、廃車手続き代行手数料、解体処分料で数万円~数十万円の費用が必要になることも。
ここでは、そんな『買取査定で値段のつかない車』を上手に処分する方法を解説します。
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買取査定で値段がつかない車の特徴
買取査定で値段がつかない車には、大きく分けて3つの特徴があり、それ自体が買取業者から好まれない理由になっているので確認しておきましょう。
特徴1.そもそも再販価値がない
車買取業者の査定は、買い取った車を手入れして、中古車市場で再販することを前提とした値付けシステムになっています。そのため、車種の人気度、車検や走行距離など需要のある状態の車が優先的に良い値段となり、年式が古くて状態が悪い車は再販価値がないため、買取査定で値段がつかない車としてお断りの対象になります。
特徴2.業者にとって手間ばかりで旨味がない
買取査定で値段がつかない車には、事故歴や故障箇所がある車、走行距離が15万キロを超えている車、発売後15年以上経過している車などがあります。既に中古車市場では求められておらず、希少車種でもない限り、誰も買い手がつかない車は引き取りや修理の手間ばかりがかかって業者にとって旨味が無いため値段がつきません。
特徴3.中古車としての再利用が困難
人気のない古い輸入車、個人の趣味趣向が強い改造車、災害や盗難等に遭った車両などは、買い求める人が少なく買取査定で値段がつかないことが多い傾向にあります。値段というのは、需要と供給があってこそなので、中古車として再利用が困難な車は一定数必ずあります。
買取査定で値段がつかない車の処分法
買取査定で値段がつかない車は、最終的に解体処分して部品や鉄くずになるのですが、見積もりをもらって『NG判定』された業者に対して処分を依頼しようとしているなら、その判断には待ったをかけたいところです。
買取査定の業者は処分料が高い!
冒頭でてきた『中古車買取業者』『廃車買取業者』には、様々な業態を展開している事業者がいて、どんな車でも買い取るようなフレコミで宣伝しているのを目にします。しかし、正しくは『価値が残っている車を買い取ります!』ということであり、廃車手続きや解体処分の代行を専門にしているわけではありません。業者選びを間違えると、逆に高額な手数料を支払うことになったりして、トラブルに発展することもあるので次項で紹介する業者に相談をすることをおすすめします。
0円査定やNG判定の車は廃車引き取り業者へ!
廃車引き取り業者というのは、従来より『価値が残っていない車を解体処分します!』というサービスを展開しているので、レッカー車や積載車、専用の道具はもちろん金属として処分する独自のルートを確立しています。そのため、中古車買取業者や廃車買取業者とは異なる各分野の専門業者と特別単価契約等を結んでいることが多く、あなたの車を低料金で引き取ってくれたり、鉄くずとしての価値が高い場合は逆にお金をもらえる場合もあるので非常におすすめです。
買取査定で値段がつかない車にも戻ってくるお金
はじめて車を査定にだすと、業者の見積書の中に、下記のような項目があり買取金額の一部として表示される項目があるので、お手元に見積書があるかたは御覧ください。
- 自動車税
- 車両重量税
- 自賠責保険料
これらは、車検が残っている車であれば、必ず支払っているはずなので税金なら「還付金」で保険料なら「返戻金」というカタチで、廃車手続きが完了した年月に応じた金額が戻ってくるので確認しておきましょう!
任意保険の返戻金も忘れずに!
任意保険に入っている人は、車の買取査定で値段がつかなかった事実に落ち込んでいる場合ではありません!意外と手続きを忘れてしまうのが、加入や支払い義務のない自賠責保険の解約手続きです。これは個人による任意加入なので、業者側では把握していない情報ですので、所有者御本人が契約している保険会社に解約を申し出た際、『返戻金はいくらありますか?』といった具合に確認して銀行口座に払い戻しを行ってもらえるよう申請する必要があります。残期間があるかたはもったいないので手続きを行ってください。
買取査定で値段がつかない車について「よくある質問」
お客様からのお問い合わせの中でも、買取業者から値段がつきませんと回答された人から寄せられた質問と、私たち専門業者の回答から代表的な例を紹介しますので参考にしてみてください。
本記事内「買取査定で値段がつかない車の特徴」で詳細を解説していますが、主には再販価値がないことが理由として挙げられます。買取業者側としては、できる限り小さなお手入れに済ませて、なるべく高い値段で売却することで利益を出したいので、価値がない車は手間ばかり発生して儲からないので値段がつかないのです。
買取査定で値段がつかない車の場合、最終的に解体処分することとなるケースが多いので、解体業者に持っていくのがいいと思います。しかし、実際の作業や手続きには、複数日を要することになるため時間的に余程の余裕がある場合以外はおすすめしません。
買取業者から「値段がつきません」「ゼロ円です」「処分代行料をください」と言われた場合は、廃車引き取り業者に頼むのがオススメです。車の回収、陸運局での手続き、処分後の報告まで一貫して低価格で行えるルートがあるので、他の業者よりも良心的な金額で代行してくれる傾向があります。
まとめ
買取査定で値段がつかない車の特徴、その処分方法を中心に、短時間で本質をご理解いただけるよう包み隠さず情報を解説させていただきました。少しはお役に立てましたでしょうか。
人はどうしても、なんとかして高く買い取ってもらいたいと思うので、どうしても買取業者に相談して「値段がつかないんですね~」「処分料◯◯万円ですか~」「わかりました、支払います」となってしまいがちです。
しかし、値段がつかない車にも、価値を見出している事業者は必ずいるものです。今回のテーマのように、資源としての価値もそのひとつでしょう。
ことわざに『捨てる神あれば、拾う神あり』とあるように、需要と供給の原理原則に立ち返って、冷静に考えることが大切であると思います。
まずは、買取査定で値段がつかない車の特徴をつかんで、業者が好まない理由について理解を深めましょう。