廃車しないとどうなる?
車は廃車手続きを行わないと、下記のようなデメリットが発生し、乗らない車を放置してしまうとメリットがありません。
- 4月になると課税されてしまう。
車に乗っていなくても、登録されたままの車には、毎年4月に自動車税が課税されてしまいます。そのため、今後も乗る予定がない場合には、廃車手続きを行うことで税金の課税を停止できるので、遅くとも3月中には実施しましょう。(自治体により異なる)軽自動車は市町村の税金のため、廃車しないままいると自動車税がずっと課税される。 - 還付金と返戻金の額がどんどん少なくなる。
自動車税は、毎年4月から新年度ですので、年度末3月よりも前の期間に廃車手続きを行うことで還付金と返戻金が戻ってきます。しかし、年度末に近くなればなるほど、その金額がどんどん小さくなるので乗らないなら早めに廃車手続きしましょう。 - 維持費用が増加する可能性があります。
古い車は故障しやすく、修理や部品交換が必要になる場合があります。これにより、維持費用が高くなる可能性があります。 - 環境に悪影響を与える可能性があります。
古い車はエンジンや排気管などが古くなり、排出ガスの量が多くなる場合があります。これにより、大気汚染や健康問題の原因になる可能性があります。 - 安全性が低下する可能性があります。
古い車は安全性能が新しい車に比べて低い場合があります。特に、安全性能が強化された新しい車と比較して、古い車には安全装備が不十分な場合があります。 - 車の価値が下がる可能性があります。
車の寿命が長すぎる場合、市場価値が下がる可能性があります。また、部品の入手が困難になるため、修理が不可能になる場合もあります。
したがって、車を廃車することは、維持費用の削減や環境保護、安全性確保など、様々な観点から有益であると言えます。
注意点
1. 解体するだけでは課税は止まらない!
車には車籍という登録情報があり、国土交通省の陸運局組織が1台1台の自動車の状況を把握しているため、所有する車を解体処分しただけでは課税が止まりません!自動車税、車両重量税を止めるには、主に一時抹消登録や永久抹消登録の申請が欠かせないのです。
2. ローンが残っている車を勝手に廃車しない!
車を購入した際、ディーラーや中古車販売店が提携する金融機関、ご自身が選んだ金融機関やローン会社に購入費用を借りて、残債が残っている場合は自動車の所有者が金融機関やローン会社になっていることが多いため勝手に廃車しないようにしましょう!
お心あたりがある場合は、速やかに、金融機関やローン会社に連絡して対応方法をご確認ください。残債がない場合は、名義人を実際に車を利用している方に変更してから、廃車手続きを行うようにすることが求められます。
まとめ
廃車しないとどうなる?という疑問を感じている人向けに、乗らない車を放置した場合の影響を解説してきましたが、お悩みは解消できたでしょうか?
私達の日常では、自身の手元にあるものは「自分の所有物」であることが多く、不要になった際には自身の責任のもとで処分することができます。
しかし、自動車の場合、国土交通省に車籍があり、課税対象であることから自分で処分して全てが終わるということではないということが分かりましたね。
廃車手続きしないことのデメリットは、すなわち、抹消登録した場合のメリットであるとも言えます。乗らない車は、速やかに抹消登録して、税金の課税対象から外すことを推奨します。
最後まで読んでいただき有難うございました!あなたの疑問を一つでも解決できていましたら幸甚です。これからも、本サイトをよろしくお願いいたします。
みんなの質問箱
車の廃車が専門の当社には、日々多くの質問が寄せられます。その質問の中から、特に需要が多い質問と専門スタッフによる答えをまとめてあるのが「みんなの質問箱」です。
他にも、自賠責保険や任意保険に関しても、契約の残存期間がある場合は申請することで『返戻金』を受け取れる場合があるので、忘れず手続きを行うようにしてください。