車を廃棄する手続き、廃棄車の解体後の届出書提出までの手順を解説。中古車市場では無価値となった車や、相続に困っているカーコレクション、誰にも乗らせたくない自分だけの車まで。売却ではなく、速やかに廃棄処分する際のノウハウを参考にしてみてください。
車を廃棄する手続きについて
車を廃棄する際には、さまざまな手続きが必要です。車の廃棄は単に車を処分するだけではなく、適切な届出を行うことが求められます。これには、廃車手続きやその後の解体届出が含まれ、普通車と軽自動車でその手続き方法は異なります。
例えば、永久抹消登録はもう二度とその車に乗らないための手続きであり、この場合は車の解体が必須です。一方、一時抹消登録は一時的に車の使用を中止する手続きで、後ほど再度使用することが可能です。
廃車の手続きには、書類の提出や費用の支払いといった具体的なステップが必要となります。また、廃車買取業者に手続きを任せる場合には、車検証の所有者情報の確認と必要書類の準備が求められます。
さらに、廃車手続きに関しては税金の還付や手続きにかかる費用、所有者が他界した場合や書類紛失時の対応方法についても知っておく必要があります。本書では、車を廃棄する手続きや解体後の届出書提出までの手順について詳しく説明いたします。
廃棄車の廃車手続きの種類
車を廃棄する際には、いくつかの手続き方法があり、それぞれの方法によって手続きの流れや必要な書類が異なります。代表的なものとして、「永久抹消登録」「一時抹消登録」「解体届出」の3つがあります。これからそれぞれの手続き方法について詳しく説明します。
永久抹消登録
永久抹消登録とは、今後二度とその車を使用しないことを前提に車両を登録から抹消する手続きです。この手続きは、車を完全に解体する際に行われます。永久抹消登録を行う場合、車検証のほか、解体業者から発行される解体証明書が必要となります。また、手続きには一定の費用がかかりますが、これを行うことで車両の税金や保険料の支払いを停止することができます。
一時抹消登録
一時抹消登録は、車の使用を一時的に中止する際に行う手続きです。例えば、長期間使用しないが、将来的には再び使用する可能性がある場合に選ばれます。一時抹消登録を行うと、車検証が無効となり、車両の税金や保険料も停止されます。しかし、再び使用する場合は再度登録を行う必要があります。必要書類には、車検証、ナンバープレート、印鑑証明などが含まれます。
解体届出
解体届出は、車を解体した後にその事実を届け出る手続きです。これは、車を解体業者に依頼して廃棄した場合や、自分で解体した場合に行います。解体届出が済むと、それまで払っていた自動車税や自賠責保険の還付を受けることができます。提出する書類には、解体証明書のほか、解体届などが含まれます。解体届出を行うことで、正式に車両を廃棄したことが証明され、高い廃棄処分の信頼性が確保されます。
廃車手続きの具体的な手順
必要書類の準備
車を廃棄するためには、まず必要な書類を準備する必要があります。永久抹消登録や一時抹消登録を行う場合、主に以下の書類が必要になります。まず、車検証(自動車検査証)があります。これに加えて、ナンバープレートも返納する必要があります。
さらに、所有者の身分証明書も必要です。これは運転免許証やパスポートが一般的ですが、状況によっては住民票が必要になる場合もあります。また、印鑑登録証明書と実印も必須です。法人が所有する車の場合には、法人の印鑑登録証明書と代表者の実印が必要です。また、解体業者から受け取る解体証明書も重要ですので、手元に置いておくようにしましょう。最後に、所有者が他界している場合や書類を紛失した場合の対処方法については、事前に調査しておくことが重要です。
手続きの流れ
必要書類が揃ったら、次は実際の手続きに移りましょう。まずは、管轄の運輸支局や軽自動車検査協会に行きます。ここで大切なのは、それぞれの手続きにかかる費用を事前に確認しておくことです。一般的には軽自動車の手続きは比較的簡単で安価ですが、普通車の場合には若干複雑で費用もかかることがあります。
窓口にて必要書類を提出し、それぞれの手続きを進めます。永久抹消登録の場合、解体証明書の提出が不可欠です。一方で、一時抹消登録の場合には、解体証明書の提出は不要であり、後で再登録することが可能です。
登録手続きが完了したら、ナンバープレートを返納することになります。ナンバープレートを返納することで、車が正式に廃棄されたことが証明されます。その後、場合によっては還付金を受け取ることができるので、忘れずに確認しましょう。
以上が廃車手続きの具体的な流れになります。適切に手続きを進めることで、余計なトラブルを避けることができます。
解体後の届出書提出
届出書の種類
車を廃棄した後には、解体届出を行う必要があります。この届出には通常、「解体届出書」と「自動車解体証明書」の2つの書類が必要です。解体届出書は、車の解体が完了したことを報告するためのもので、自動車解体証明書は実際に車を解体した業者から発行されます。この2つの書類を揃えることで、正式な解体届出が完了します。
提出先と提出方法
解体後の届出書類は、管轄する運輸支局や軽自動車検査協会に提出します。普通車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会が提出先となります。書類の提出方法には、窓口での手続きと郵送での手続きの2種類があります。窓口での手続きは即日処理が可能ですが、郵送の場合は多少時間がかかりますので、余裕を持って手続きすることが推奨されます。
注意点とよくある質問
手続きにかかる費用
車を廃棄する際の手続きには、ある程度の費用がかかります。永久抹消登録の手続きでは、車の解体にかかる費用が含まれます。一般的に、解体費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりをとることをおすすめします。一時抹消登録の場合も、抹消登録の手数料が必要です。さらに、陸運局などへの申請手数料も含まれることが多いです。
還付金について
車を廃棄する際にもらえる還付金の制度もあります。特に、永久抹消登録を行った場合には、自動車税や重量税の還付が受けられることがあります。自動車税の還付は、年間のうち未使用の期間分が還付され、車を最終的に廃棄した日から計算されます。重量税の場合、一度納めた期間のうち未使用の期間分が対象となりますので、登録抹消を行った後に申請する必要があります。還付金を確実に受け取るためにも、廃車手続きを正確に行うことが重要です。また、手続きを代行する業者を利用する場合でも、この点を確認することを忘れないでください。
まとめ
車を廃棄する際には、多様な手続きと届出が必要となります。廃車手続きには「永久抹消登録」と「一時抹消登録」があり、どちらの手続きを選ぶかによって必要な書類や手続きの流れが異なります。特に、永久抹消登録は車の解体が前提となるため、産業廃棄物としての適切な処分が求められます。
書類の準備や費用についても充分に確認し、手続きをスムーズに進めるためにも事前の計画が重要です。また、手続きが完了した後にも、解体後の届出書の提出が必要となりますので、提出先や方法にも注意しましょう。
さらに、場合によっては還付金が受け取れることもありますので、適切な税金の還付手続きを忘れないようにしてください。廃車手続きは一見複雑に感じるかもしれませんが、正確な準備と知識を持つことでスムーズに進めることができます。車を適切に処分するために、必要なステップを一つ一つ確認し、確実に手続きを行うようにしましょう。
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