車のバッテリー上がりでやってはいけないことは、主に「何度もエンジンを繰り返し始動させる」「自然回復を期待して放置する」「誤ったジャンピングスタートをする」の３つです。本記事では、正しい対処法や手順、原因を徹底解説することで、バッテリーが上がったときにやってはいけないことを正しく理解するための情報を掲載しています。
このページのコンテンツ一覧
車のバッテリー上がりの正しい対処法（直し方など）
ブースターケーブルを使ったジャンピングスタート手順
ジャンピングスタートは、他の車両のバッテリーから電力を一時的に借りてエンジンを始動させる方法です。以下は手順を説明します：
- ブースターケーブルを準備し、車両を安全に停車させます。周囲に障害物がないことを確認してください。
- 両方の車のエンジンを切り、サイドブレーキをかけましょう。
- ブースターケーブルの赤い端子を上がったバッテリーのプラス端子に、もう一方を助ける車のプラス端子に接続します。
- 次に、黒い端子を助ける車のマイナス端子に接続し、もう一方の端子を上がった車の金属部分に接触させます。
- 助ける側の車のエンジンを先に始動し、数分間待機して電力を供給します。
- 上がった車のエンジンを始動します。無事にエンジンがかかれば、端子を逆順で取り外します。
- 安全のため、始動した車を一定時間運転してバッテリーを充電してください。
ケーブル接続場所や順番を間違えるとショートのリスクがありますので、注意が必要です。慣れていない場合はプロに依頼するのが安全です。
ジャンプスターターや充電器を活用する方法
ジャンプスターターは、携帯型のバッテリーで車を始動させる便利なアイテムです。使い方も簡単で、他の車が不要なのが大きな利点です。以下の手順に従ってください：
- ジャンプスターターを車の近くに置き、電源が十分にあることを確認します。
- 端子をバッテリーに接続します。赤い端子をプラスに、黒い端子をマイナスまたは金属部分に接続します。
- スイッチをオンにし、マニュアルに従って車両のエンジンを始動させます。
- エンジンがかかったら、順番を逆にして端子を取り外してください。
充電器を使う場合も同様に、正しく接続してから充電を行います。ただし、充電完了まで時間がかかることがありますので、緊急時にはジャンプスターターがおすすめです。
ロードサービスやプロの助けを借りる
バッテリー上がりで対処が難しい場合や、安全に自分で作業できないと判断した場合は、ロードサービスや専門家の助けを借りるのが最良の方法です。特に初めての場合や夜間で視界が悪いときには、プロに依頼することでリスクを最小限に抑えられます。
JAFや他のロードサービス業者は、バッテリー上がり対応に精通しており、迅速に解決してくれます。費用は会員であれば無料の場合も多いですが、非会員の場合は数千円程度必要となることがあります。
バッテリー交換のタイミングと手順
バッテリーが寿命を迎え、再充電だけでは解決しない場合は交換が必要です。通常、バッテリーの寿命は2～4年ですが、使用状況やメンテナンス次第で寿命が短くなることもあります。以下が交換の一般的な手順です：
- バッテリーの交換が必要かを確認します。見た目の劣化（白い粉の発生など）や性能低下が確認できたら交換を検討しましょう。
- 車のエンジンを切り、古いバッテリーの端子を脱着します。まずマイナス端子を、次にプラス端子を取り外します。
- 新しいバッテリーを正しく設置し、端子を逆の順で取り付けます（プラス端子→マイナス端子の順）。
- バッテリーを固定し、試しにエンジンをかけて動作を確認します。
交換が自分で難しい場合は、整備工場やカー用品店に頼むと安心です。
電気の基礎知識がない状態の人が自分で電極の接続を行うと、ミスしてショートさせてしまうと「ヒューズ」と言われる部品を飛ばしてしまい、購入しに行く手間や感電のリスクが生じるため注意しましょう。
電気自動車の場合
電気自動車（EV）の場合、基本的には12Vの補助バッテリーが上がることがあります。この場合も、ジャンプスタートを行う方法がありますが、高電圧系に触れないよう特別な注意が必要です。車種によっては指定された手順での作業が求められるため、車の取扱説明書を確認し、指示に従うようにしてください。安全を重視するならば、ロードサービスを依頼するのが無難です。
ハイブリッド車の場合
ハイブリッド車はメーカーによって異なる設計があるため、それぞれの取扱説明書に準拠した対処が必要です。
トヨタ車の場合↓
ハイブリッド車にも12Vバッテリーがあります。このバッテリーが上がるとジャンピングスタートで復旧する場合がありますが、事前に取扱説明書をしっかり確認してください。ジャンプスターターを使う際には、負荷をかけすぎないよう配慮が必要です。
日産車の場合↓
バッテリーが上がってしまうと、車を停車状態でジャンプスタートしても、ボンネットを開けていない状態だと充電されなかったり、実際に１時間程度の走行が必要になることがあります。対処に困ったら説明書を読むか、ディーラーなど購入したお店の担当者に連絡して確認するようにしましょう。
ホンダ車の場合↓
ホンダのハイブリッド車にも共通部分がありますが、車種によっては補助バッテリーの位置が異なるため、そういった点に注意してください。プロの指示を仰ぐことが確実です。
いずれの場合も、ジャンピングスタートは一時的な対処であり、根本的な解決のためには点検や交換が必要な場合があります。
その場でできる応急処置のポイント
バッテリー上がりの際にその場で対応するには、以下のポイントを押さえてください：
- 他にできることがないかを確認しましょう（ライトが点かない、ドアのロックが効かない場合はバッテリー上がりの可能性があります）。
- ジャンプスターターを使える場合はその場で復旧を試みます。工具が揃っていない場合は、安全な場所でロードサービスを呼ぶのが最善です。
- 再びエンジンがかかった場合、すぐにエアコンや電装品を使わないように気をつけてください。バッテリーが十分充電されていない状態では再び上がってしまう可能性があります。
無理をせず、状況に応じた方法を選びましょう。
車のバッテリー上がりの原因とは？
バッテリーの寿命や老朽化
車のバッテリーには寿命があり、通常は2～4年程度とされています。しかし、使用状況やメンテナンスの頻度によって寿命が前後することがあります。老朽化したバッテリーは充電能力が低下し、十分に電力を蓄えられなくなります。そのため、エンジン始動の際にバッテリーが電力不足を起こし、上がってしまうリスクが高まります。
バッテリー内電力の放電
長期間車を使用しない場合やアイドリング時間が極端に少ない場合、バッテリーが十分に充電されないまま電力を消耗してしまいます。これによりバッテリーが放電状態に陥り、エンジン始動に必要な電力が供給できなくなることがあります。
ライトや電装品の消し忘れ
車を停車した際にヘッドライトや室内灯などの電装品を消し忘れてしまうことは、バッテリー上がりの代表的な原因です。これらの電装品が作動したまま長時間放置されると、バッテリーが完全に放電してしまうことになります。
ドライブレコーダーの駐車監視機能
近年、多くの車に取り付けられているドライブレコーダーには、駐車監視機能が搭載されている場合があります。この機能を使用することで、バッテリーから電力が消耗され、停車中に少しずつ電力が減っていきます。特に車が長時間駐車される場合、この影響でバッテリーが上がってしまうことがあります。
シガライター経由でアクセサリー類の過剰な電力利用
シガライターソケットを使ってスマートフォンやポータブル冷蔵庫などのアクセサリーを頻繁に利用すると、バッテリーに負担がかかることがあります。特にエンジンが動いていない状態でこれらを使用すると、バッテリーの残存電力が急速に消耗し、上がりやすくなります。
短距離運転の繰り返しによる充電不足
日常的に短距離運転を繰り返していると、エンジンがかかっている時間が短いため、オルタネーター（発電機）によるバッテリーへの充電が不十分となります。この結果、次第にバッテリーの充電が不足し、突然バッテリーが上がってしまうことがあります。
極端な気温や寒冷地の影響
極端な気温、特に寒冷地ではバッテリーの性能が低下しやすくなります。寒い環境ではバッテリーの化学反応が鈍化し、放電が進みやすくなる傾向があります。また、冬季にヒーターやデフロスターといった電装品を頻繁に使用することも、バッテリーの消耗を加速させる原因になります。
その他のバッテリー上がりにつながる意外な理由
その他にも、車の電装系統の不具合やヒューズの不調などがバッテリー上がりの原因となることがあります。また、車を停めた場所が傾斜している場合、液体バッテリーに偏りが生じることで影響を受けるケースも考えられます。これらの意外な理由が原因となることも少なくないため、注意が必要です。
バッテリー上がりの際に絶対にやってはいけないこと
何度もエンジンを繰り返し始動させる
バッテリーが上がった際に、何度もエンジンをかけようとする行為は避けるべきです。この行動はさらにバッテリーを消耗させる結果となり、復旧がより困難になってしまいます。エンジンがかからない場合は、正しい対処法を考え、焦らずに対応することが重要です。
自然回復を期待して放置する
バッテリー上がりの際に、自然に回復するだろうと放置することは適切ではありません。完全に放電したバッテリーは自力で電力回復することはほぼ不可能です。対応を遅らせることで、内部の劣化を進行させたり、バッテリーを再利用できなくなる可能性も高まります。
誤った方法でジャンピングスタートを行う（自分の判断ミス）
ジャンピングスタートをする際、手順を誤ったり、適切な知識がないまま実施することは非常に危険です。不適切な接続はショートや火花の発生につながり、バッテリーや周辺の電装品を損傷するリスクがあります。確実に正しい方法を理解し、必要なら専門家に相談してください。
接続不良やショートのリスクを伴う行動
ジャンピングスタートや充電器を使う場合、ケーブルやバッテリー端子の接続不良や、ショートを引き起こすような行為は避けなければなりません。接続ポイントをよく確認し、使用する機材が規定通りの安全な状態であることを確かめてから作業を行いましょう。
充電直後にエアコンをかける
バッテリーの充電直後は完全には安定していない場合があります。その状態でエアコンなどの電力を大きく消耗する電装品を使用すると、再び電力不足に陥る可能性が高くなります。充電後は負担を軽減するように、電装品の使用を控えることがおすすめです。
無理に運転を続けることで他の部品に負担をかける
バッテリー上がりを無視してそのまま運転を続けることは、オルタネーターや発電系統に余計な負担をかける原因となります。このような行動は車両全体に故障を誘発し、高額な修理費用が発生する恐れがあります。状況を正確に判断し、無理せず適切な処置を取る工夫が必要です。
バッテリー上がりが起こる理由は電装品類の使い方？
バッテリー上がりが起こる原因のひとつには、電装品類の使い方が影響することがあります。近年の車には多くの便利な電装品が搭載されていますが、これらを適切に使用しないとバッテリーに負担をかけてしまい、結果としてバッテリー上がりを引き起こすことがあります。
例えば、ドライブレコーダーやカーナビ、車内照明などを長時間使用しすぎることでバッテリー内の電力を消耗させてしまうことがあります。特にエンジンを切った状態でこれらの電装品を使い続けると充電が行われないため、放電状態となり「バッテリー上がり」のリスクが高まります。
また、シガライターを利用してスマートフォンやアクセサリー類を充電する行為も注意が必要です。これらが消費する電力が少量であっても、頻繁に使用したり複数の機器を接続したりすると、バッテリーの負担が積み重なります。特に車を長時間駐車している間にこれらの機器を使用した場合、知らないうちにバッテリーが上がってしまうケースもあるのです。
さらに、車を動かす頻度が少ない場合や短距離の運転ばかりを続けていると、バッテリーに十分な充電がされず、電装品の使用と相まってバッテリーの消耗が加速します。このような使い方は予防によって簡単に改善できるため、日々の注意が大切です。
車のバッテリー上がりを防ぐためには、電装品の使用をなるべく控えめにし、「エンジンを切った状態で電装品を使わない」ということを心がけることが重要です。正しい使い方を知り、バッテリーに無理な負担をかけないよう注意しましょう。
バッテリー上がりを防ぐための予防策
定期的なアイドリングと運転で充電を維持
車のバッテリーはエンジンをかけている間に充電されます。そのため、短距離運転や車を長期間動かさずに放置すると充電不足が蓄積し、バッテリー上がりを引き起こしやすくなります。週に1回以上は30分程度の運転を心がけ、可能であればエアコンやライトなどの電装品をオフにしてアイドリングすることで、効率的に充電を維持することができます。
電装品の使用を最低限に留めるコツ
ライトの消し忘れやオーディオ、ドライブレコーダーの過剰な使用が原因でバッテリーの電力が消耗してしまうことがあります。車を停めるときはライトをしっかり消す習慣をつけ、駐車監視モード付きのドライブレコーダーやシガライターを利用したアクセサリー類の使用も必要最小限に留めましょう。こういった小さな習慣が、大きなトラブルの予防につながります。
バッテリーの性能を定期的にチェックする
バッテリーの寿命は通常2～4年とされていますが、定期的な点検がトラブルを未然に防ぎます。車検時やオイル交換の際に電圧や外観をチェックし、早めに交換が必要かどうかを判断することが重要です。バッテリーテスターを使えば、家庭でも簡単に劣化具合が確認できるので、有効に活用するのもおすすめです。
過酷な気候でのバッテリー保護方法
極端な寒さや高温は、バッテリー性能に大きな影響を与えることがあります。寒冷地では駐車時に車を風の当たらない場所に置いたり、専用のバッテリーウォーマーを使用すると良いでしょう。一方、酷暑では直射日光を避け、できるだけ車を陰に停めることでバッテリーの負担を軽減することができます。
交換やメンテナンスの適切なスケジュール
バッテリーは劣化の兆候が見られたら早めに交換するのが望ましいです。エンジンのかかりが悪くなったり、ライトが暗く感じる場合は交換時期のサインと考えましょう。また、定期的な端子部の清掃や緩みの点検も欠かせません。適切なメンテナンスを行うことで寿命を延ばし、突然のバッテリー上がりを防ぐことができます。
応急処置！ジャンピングスタートの手順
車のバッテリー上がりは誰にでも起こり得るトラブルです。応急処置として最も多く使用される方法が「ジャンピングスタート」です。この方法を正しく行うことで、バッテリー上がりを迅速に解消することができます。ここでは、ジャンピングスタートの具体的な手順をステップごとに詳細な解説を行います。
ステップ1：安全確認と準備
まず、周囲の安全を確認します。車が交通の妨げになっている場合は、できるだけ安全な場所に移動してください。その後、車のエンジンを切り、キーを抜いておきます。一緒に作業する協力車（救援車）が必要になるので、事前に準備してください。ブースターケーブルも忘れずに用意しましょう。
ステップ2：バッテリーの極性を確認
車のバッテリーにはプラス（+）端子とマイナス（−）端子があります。この極性を間違えると、重大な故障やショートの原因になります。救援車のバッテリーにもプラスとマイナスの極性があるため、必ず確認した上で作業を進めましょう。
ステップ3：ブースターケーブルを接続
次にブースターケーブルを接続します。この際の接続順序は非常に重要です。
- 救援車のバッテリーのプラス端子に赤いケーブルを接続します。
- 故障車のバッテリーのプラス端子に赤いケーブルのもう片方を接続します。
- 救援車のバッテリーのマイナス端子に黒いケーブルを接続します。
- 故障車のエンジン付近の金属部分（例：エンジンブロック）に黒いケーブルのもう片方を接続します。このとき、故障車のバッテリー端子には接続しないように注意してください。 マイナス端子を直接接続すると火花が発生し、危険を伴いますので、この順序を必ず守ってください。
ステップ4：救援車のエンジンを始動
救援車のエンジンをかけて数分間アイドリングを行います。これは、救援車のバッテリーから電気を供給するためです。この間に故障車のバッテリーに電気が充電されます。
ステップ5：故障車のエンジンを始動
故障車のエンジンをかけてみます。数秒間かかりにくい場合もありますが、無理に繰り返しエンジンをかけようとはせず、故障車側の作業を見直してから再度試してください。
ステップ6：ケーブルを外す
エンジンが始動したら、ブースターケーブルを外します。この際も、安全な順序で作業しましょう。
- 故障車のエンジン付近の金属部分から黒いケーブルを外します。
- 救援車のバッテリーのマイナス端子から黒いケーブルを外します。
- 故障車のバッテリーのプラス端子から赤いケーブルを外します。
- 救援車のバッテリーのプラス端子から赤いケーブルを外します。ケーブルを外したら、救援車は通常の運転に戻して構いません。
ステップ7：エンジンをアイドリングで充電
エンジンがかかった後は、故障車をすぐに停止せずアイドリングを数十分行い、バッテリーに充電します。また、その後しっかり運転を行うことで、バッテリーの回復に役立ちます。
ジャンピングスタートの注意点
ジャンピングスタートを行う際、やってはいけないことがいくつかあります。端子の接続間違いやケーブルの不適切な取り扱いは、バッテリーや車両に重大なダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。特に、「バッテリー上がりでやってはいけないことは？」というケースを常に意識しましょう。また、充電後すぐにエアコンやライト、オーディオなど電装品を使用するのも控えてください。
以上がジャンピングスタートの手順です。
この方法を覚えておけば、いざというときに迅速かつ安全に対処することが可能です。ただし、慣れていない場合は無理をせず、JAFなどのロードサービスを利用するという選択肢も検討してください。
ロードサービスが使えない場合、近場のガソリンスタンドや自動車整備工場などを探し、救助を要請してみましょう。（ただし、別途、料金が発生します。）
バッテリー上がりの対応にかかる相場
車のバッテリー上がりは突発的に起こるため、対応方法やかかる費用について事前に把握しておくことが重要です。ここでは、状況別にバッテリー上がりの解決方法にかかる相場について説明します。
ジャンピングスタートの相場
ジャンピングスタートは、他の車のバッテリーから電力を借りてエンジンを始動させる方法です。この方法では、用意するのはブースターケーブルと協力してくれる車のみで済むため、比較的低コストです。費用としては、ブースターケーブルの購入費用が¥1,000～¥2,000程度です。作業時間は5～10分程度で済むため、迅速に対応したい場合におすすめです。
ジャンプスターターの活用にかかる相場
ジャンプスターターは、ポータブルバッテリーを車に接続してエンジンを再起動する方法です。この方法のメリットは、他人の助けを借りずに自分で解決できる点です。ジャンプスターター自体の購入費用はおおよそ¥3,000～¥10,000ほどで、初期投資は必要ですが、繰り返し使用できるため頻繁にバッテリー上がりが起きる場合に有効です。ジャンプスターターを用いた作業時間は約5～10分程度と見込まれます。
ロードサービスを利用した場合の料金
ロードサービスやJAFなどのプロの手を借りる方法では、費用が変動する点に注意が必要です。会員であればサービスは無料または¥5,000未満で提供されることが多いですが、非会員の場合は¥10,000近くかかる場合もあります。また、対応時間としては30分から1時間程度を見込む必要があります。確実な対応が必要な場合や、ジャンピングスタートが実施できない状況で適しています。
その他の費用
ジャンプスターターやロードサービス以外に、バッテリーが寿命による劣化の場合は交換が必要です。交換費用はバッテリーの種類や車種により異なりますが、おおよそ¥10,000～¥30,000程度が相場です。このように、バッテリー上がりの解決方法や費用は状況により幅があるため、日ごろからバッテリーの状態をチェックし、寿命やトラブルのリスクを回避することも大切です。
よくある質問と答え
ジャンプスタートでやってはいけないことは？
ジャンプスタートでやってはいけないことはいくつかあります。まず、ブースターケーブルを正しく接続しないまま実行することは非常に危険です。これにより、ショートや電気系統の故障を引き起こす可能性があります。また、異なる電圧のバッテリーを使用してジャンピングスタートを試みるのも避けるべきです。さらに、エンジンをかけた状態でケーブルを外すと、車両に大きな負担がかかり、故障を招く恐れがあります。正しい接続手順を理解し、安全を確保して行うことが重要です。
バッテリー上がりは何分で治りますか？
バッテリー上がりを直す時間は、対処方法によって異なります。ジャンピングスタートを実施する場合、手順通り行えば5〜10分程度でエンジンがかかります。ただし、その後のバッテリー充電にはある程度の走行距離が必要です。一方、ジャンプスターターを使用する場合は、機器の準備や操作により10〜20分かかる場合があります。ロードサービスに依頼すると、到着時間も含めるため30分以上かかることもあります。どの方法も状況に合わせて選ぶことで効率的に対応できます。
一度上がったバッテリーは使えない？
一度上がったバッテリーでも、状態によっては使用を継続することが可能です。ただし、バッテリーが完全に劣化している場合や寿命を迎えている場合は、充電しても正常に機能しないことがあります。初期の症状であれば、ジャンピングスタートなどによる対処後に走行して充電を行うことで再利用できる場合があります。ただし、頻繁にバッテリー上がりが発生する場合は、交換を検討するのが賢明です。
バッテリー上がりは自然回復しますか？
バッテリー上がりは自然には回復しません。バッテリーは充電することでエネルギーを蓄える仕組みのため、ただ車両を放置していても、エンジンはかかるようになりません。むしろ、バッテリー放電状態が長引くと劣化が進み、バッテリー自体が使用不能になる可能性があります。ジャンピングスタートや充電器の利用、またはプロの助けを借りるなどして、速やかに対処することが必要です。
一度バッテリーが上がったら交換したほうがいいですか？
一度バッテリーが上がったからといって、必ずしもすぐに交換が必要とは限りません。バッテリー上がりの原因がライトの消し忘れや短期間の放電である場合、適切な方法で充電や復旧を行うことで問題なく再利用できることがあります。しかし、バッテリー上がりが頻繁に発生する場合や、寿命が近い兆候（始動時の電力不足など）が見られる場合は、交換を検討するべきです。一般的に、バッテリーの寿命は2〜4年とされているため、交換時期を考慮することが重要です。
まとめ
原因を知り対処法を身につける重要性
車のバッテリー上がりは突然起こるため、日常的な運転の中で常に意識しておくべきトラブルの一つです。バッテリー上がりの原因として、寿命や老朽化、頻繁な短距離運転、ライトの消し忘れなどが挙げられます。これらの原因を正しく理解し、適切な対策を身につけることが大切です。たとえば、ジャンピングスタートやジャンプスターターの使用法を学んでおくことで、緊急時に冷静かつ迅速に対応できるようになります。正しい知識を持つことで、車のバッテリー上がりのリスクを最小限に抑えられます。
やってはいけない行動を避けるポイント
車のバッテリー上がりでやってはいけないことは、その状況を悪化させたり、さらなる問題を引き起こす原因となります。たとえば、何度もエンジンを繰り返し始動させたり、そのまま自然回復を期待して放置する行動は避けるべきです。また、不適切なジャンピングスタートを試みると、バッテリーや車両の機器にダメージを与える可能性があります。さらに、充電直後にエアコンやライトなどの電装品をフル稼働させる行動も、バッテリーに余分な負担をかけかねません。これらの「やってはいけない」行動を理解し避けることで、トラブルを悪化させるリスクを回避できます。
メンテナンス習慣でバッテリーの寿命を延ばす
車のバッテリー上がりを未然に防ぐには、定期的なメンテナンスが重要です。短距離運転のみの使用を避け、たまには長距離運転でバッテリーをしっかりと充電することがおすすめです。また、バッテリーの状態を定期的にチェックし、寿命や劣化が見られたら早めに交換することも重要です。特に、極端な気温下や寒冷地に住む方は、冬場のバッテリー保護にも注意を払いましょう。バッテリー上がりの予防として、車内の電装品の使用を最小限にし、不必要なエネルギー消費を避けることも有効です。こうした習慣を身に付けることで、バッテリーの寿命を延ばすことができ、予期せぬトラブルを未然に防ぐことが可能になります。
いかがでしたか？
バッテリー上がりは、待った無しで私たちの行動に制限をもたらします。しかし、原因と対処法を正しく理解することで、予防や応急処置、プロに依頼するべきかの判断ができるようになります。ドライバーとして、本当に必要な部分だけでも覚えておいて損はないと思います。これを機会に、ご自身の車のメンテナンス方針を軽く検討してみてください。
当社の廃車知識コンテンツの中から、自動車関連手続きに不慣れな読者様向けに、これからはじめるときに困りがちなことを解決するための記事をまとめました。
ヒキトリレンジャーでは、関東及び近郊エリアにおいて廃車サービスを提供しています。ご相談・査定・引き取りエリアの選択は、下記、お車を保管している地域名のリンクからお選びください。
エリア別ページには、査定や引き取りが可能な「市区町村」情報のほか、廃車費用や流れの詳細をご確認いただけます。