自動車税の還付金早見表を公開!これから車を廃車する人のために、納付した自動車税額と廃車手続きを行う月別に、手元へ戻ってくる金額をわかり易く掲載しています。
自動車税と還付金の仕組み
自動車税とは、4月1日現在で自動車(軽自動車を除く)を所有又は使用している人に課税される都道府県税で、毎年4月1日に、運輸支局に登録されている車の所有者にかかる税金です。
納税義務者が年度中に自動車を県外へ登録、廃車(抹消登録)した場合は、月割りで税金の還付を受けられます。
ただし、移転登録での県外へ登録、廃車(抹消登録)した場合は、前の所有者がその年度1年分の自動車税を納める義務が有り、自動車税を納税したのは前の自動車の所有者ですので新しい自動車の所有者さんには自動車税の還付はされません。
自動車の新所有者には翌年度から課税されます。また、納税義務者が車検の残っている自動車を廃車手続きした場合、廃車手続き終了後およそ2ヵ月後に還付の通知が送られてきますので還付を受けるのは2ヶ月以降となります。
廃車月別の還付金額早見表
廃車で自動車税の還付金はいくら戻ってくるのでしょうか。抹消登録を申請する月、一年分の自動車税として納付した金額に応じて返ってくる、その金額を簡単にチェックできる『還付金早見表』を用意したのでチェックしてみましょう!
早見表は、見やすくするため「29,500円~51,100円まで」と「58,000円~111,000円まで」の2つに分けて掲載していますので、納付した年間の自動車税額に応じた表をチェックしてみてください。
今の表から現在は、グリーン化税制により、初年度登録からガソリンエンジン車13年〜、ディーゼルエンジン車11年〜経過で約15%重課、貨物自動車は約10%重課となってます。
自動車税額「29,500円~」の還付金
納付した 自動車税 | 29,500 | 34,500 | 39,500 | 45,000 | 51,000 |
---|---|---|---|---|---|
▼廃車月 | ▼還付金 | ▼還付金 | ▼還付金 | ▼還付金 | ▼還付金 |
4月 | 27,000 | 31,600 | 36,200 | 41,200 | 46,700 |
5月 | 24,500 | 28,700 | 32,900 | 37,500 | 42,500 |
6月 | 21,000 | 25,800 | 29,600 | 33,700 | 38,200 |
7月 | 19,600 | 23,000 | 26,300 | 30,000 | 34,000 |
8月 | 17,200 | 20,100 | 23,000 | 26,200 | 29,700 |
9月 | 14,700 | 17,200 | 19,700 | 22,500 | 25,500 |
10月 | 12,200 | 14,300 | 16,400 | 18,700 | 21,200 |
11月 | 9,800 | 11,500 | 13,100 | 15,000 | 17,000 |
12月 | 7,300 | 8,600 | 9,800 | 11,200 | 12,700 |
翌年1月 | 4,900 | 5,700 | 6,500 | 7,500 | 8,500 |
2月 | 2,400 | 2,800 | 3,200 | 3,700 | 4,200 |
3月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
自動車税額「58,000円~」の還付金
納付した 自動車税 | 58,000 | 66,500 | 76,500 | 88,800 | 111,000 |
---|---|---|---|---|---|
▼廃車月 | ▼還付金 | ▼還付金 | ▼還付金 | ▼還付金 | ▼還付金 |
4月 | 53,100 | 60,900 | 70,100 | 80,600 | 101,700 |
5月 | 48,300 | 55,400 | 63,700 | 73,300 | 92,500 |
6月 | 43,500 | 49,800 | 57,300 | 66,000 | 83,200 |
7月 | 38,600 | 44,300 | 51,000 | 58,600 | 51,300 |
8月 | 33,800 | 38,700 | 23,000 | 26,200 | 29,700 |
9月 | 29,000 | 33,200 | 38,200 | 44,000 | 55,500 |
10月 | 24,100 | 27,700 | 31,800 | 36,600 | 46,200 |
11月 | 19,300 | 22,100 | 25,500 | 29,300 | 37,000 |
12月 | 14,500 | 16,600 | 19,100 | 22,000 | 27,700 |
翌年1月 | 9,600 | 11,000 | 12,700 | 14,600 | 18,500 |
2月 | 4,800 | 5,500 | 6,300 | 7,300 | 9,200 |
3月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
還付金の計算式
早見表で紹介した還付金の計算式は、『自動車税の年額÷12ヶ月×抹消登録した翌月から3月までの月数』といったシンプルな式になっています。ただし、実際に受け取れる金額の中で、100円に満たない金額は切り捨てる仕組みになっています。
初年度登録から13年経過した車の自動車税は増額される仕組みが適用されますので、古い車を乗っている方は、年式や登録年月を確認の上、下記リンクから増税幅をご確認ください。
3つの自動車税と還付
廃車する車の種別によって、自動車税は3種類に分類されており、月割計算で還付金を受け取れるものと、そもそも還付金制度が無い自動車種別もあるので確認しておきましょう。
自動車税
自動車税は、毎年5月上旬に納付、年度内に廃車手続きをすると残りの期間は、支払ったときの総額を月割りして還付金として返金してくれます。ただし、3月に廃車をすると、月末締めでの計算なのでお金は返ってきません。
実際に、指定の銀行口座/送金通知書を使って、還付金を受け取れるまでには早くとも『1ヶ月』を要するので、焦らず楽しみに待ちましょう!
軽自動車税
軽自動車税は、通常の自動車税とは異なり、金額が「一律:10,800円/年」ということもあり、還付金が戻ってくることはありません。支払う人は、4月1日時点での車の所有者なので、廃車するなら3月中に行わないと損してしまうこと必至。
車両重量税
車両重量税は、下記の区分ごとに支払う義務のある自動車税の一種で、永久抹消登録申請と廃車後の解体を行った人を対象に還付金が戻ってきます。
- 0.5トン以下
- 0.5トン超~1トン以下
- 1トン超~1.5トン以下
- 1.5トン超~2トン以下
- 2トン超~2.5トン以下
- 2.5トン超~3トン以下
還付金の手続きは、自動車の永久抹消登録を申請した、所轄の運輸支局(陸運局)に還付申請書を提出して、1~2ヶ月程度が経過した頃に戻ってきます。
補足
近年、エコカー減税などの制度があるため、減免措置を受けている期間だと還付額が変わってくることがあります。
重量税の還付金を受ける方法
▼重量税の還付までの流れ
- 陸運局で一時抹消の手続きを行なう
- 廃車をお願いした会社に移動報告番号と解体報告日を問い合わせます。
- 再度、陸運局へ行き永久抹消の手続きを行なう。
- 振込先の口座をマークシートに記入します。(ネットバンクの口座は利用できません。)
- 3~4ヶ月後に指定口座に振り込まれます。
手続き自体は、永久抹消登録申請用のマークシートに振込先を記入するだけですが、自動車税を止めるため、一時抹消登録を先におこないますので2度、陸運局に行く事が多いです。
また、廃車した自動車が解体済みの場合も、きちんとリサイクルセンターに、引き取り報告の申請がしていないと永久抹消登録の手続きはできませんのでご注意ください。
廃車を忘れた人の自動車税リスク
廃車した全ての所有者は、自動車税の還付を受ける権利を持っていますが、以下の状況にある人は課税リスクがついてまわるので注意してください。
- 不動車の廃車し忘れ
自動車は、ナンバーを受けて登録された状態である間、延々と自動車税を課税されてしまうので一時抹消登録をするなど廃車手続きをしないと、税滞納者になるリスクがあります。 - 盗難されたのに廃車していない
車の所有者である以上、その登録が生きている間、手元にない車の税金はかかり続けるので、廃車していないなら急いで手続きをして課税をストップさせましょう。 - 乗らないのに廃車し忘れ
新車を購入して乗らなくなった古い車も、そのまま放置していると、ナンバーのついた普通の車扱いを受けるので自動車税が課税されるので注意しましょう。
このように、廃車を忘れて課税され続けるリスクがありますので、手続きはお早めに済ませることを推奨します。
もちろん、忙しくて陸運局に行けない人もいるので、そのような場合には廃車代行サービスを使ってスムーズにリスクを未然防止するという方法もありますね。
廃車で得するもう一つの方法
自動車税/車両重量税の還付を受けることができるのが、廃車をするメリットであることは分かってきたかと思いますが、ここではもう一つ、忘れがちな「得する方法」を紹介します。
それは…
自賠責保険の還付
廃車のことばかり考えていると、手元から車が無くなって、あとは税金が戻ってくれば全て終了だと思いがちなのですが、自賠責保険は残月数が「3か月以上」ある場合に、一部の費用が戻ってくる仕組みになっているので保険会社に確認して返してもらいましょう。
自動車税の還付金について『よくある質問』
はい、残月数が1ヶ月以上ある場合、自動車税の還付金を返してもらうことができます。最後に支払った金額と、残月数をご確認いただき、本記事内にある『廃車月別の還付金額早見表』で具体的な返金額を確認できるのでご活用ください。
いいえ。軽自動車税は、一律:10,800円/年となっており、月割りによる還付金が手元に戻ってくる制度は適用外となっています。
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還付金は10段階ある「自動車税額」の料金テーブルごとに掲載、これから廃車を計画している人は、損しない時期を見定める目的で活用してみましょう!